中学受験をする子どもが増えてきて競争も熾烈になってきていますが、その試練は、子ども本人のみならず、家族全体・家庭に対する影響も甚大です。
中学受験の実際
3年前、「2月の勝者」という、中学受験をテーマとした漫画がドラマ化されました。
私も、普段、漫画はほとんど読みませんが、この漫画だけは全巻購入し、ドラマもすべて視聴しました。
その中では、実際にそんなことがあるのか、といった刺激的な場面も描かれていましたが、中学受験生を抱える家庭では、かなり共感する部分があったと思います。
まだ、幼いわが子に、親が感情移入し、つい、些細なことでも口に出してしまう。
子どもの方は、親の期待に応えたいとがんばろうとするが、思うようにいかない、ということも多い。
中学受験をする子どもの数が大学受験よりもまだまだ少ないため、そこまで広く認知されなかったように思いますが、ドラマ性が高く、心が揺さぶられる思いでした。
家庭内での問題
さて、問題は、中学受験のせいで、家庭が不安定になってしまうケースです。
受験にあたっては、やはり、本人の意思、両親双方の教育方針の合致が必要不可欠です。
それも、総論賛成、各論反対といった、細部で意見の相違があったりすると、それがきっかけに家庭内の関係性がほころび始め、子どもも勉強に集中できず、精神的に大きなダメージとなることが考えられます。
うちの場合もそうでした。
もともと、息子が友達の影響から、進学塾に入ることとなりつつも、本人、両親ともに方向性は一致してスタートしました。
しかし、私(父親)は少し中学受験の経験があり厳しさを知っているのに対し、妻(母親)はマイペースで受験や勉強に対してあまり深刻に捉えていないという違いがあったため、息子が勉強に嫌気がさしたときなど、私は厳しかったのに対し、妻は寛容と、態度に大きな違いが生じてしまいました。
また、志望校の選定レベルについても、本人が家から遠くても難関校を目指したいと希望していたため、私はその実現を優先し、やはり厳しい対応となりがちでしたが、妻は近くの中堅校が望ましい、優しく接したいとの考えでした。
このことが、やはり夫婦間での揉め事となり、子どももそれに巻き込まれ、安心して集中できなかったことと思います。
特に、子どもの成績が伸び悩んだり、低迷したりする時期や体調を崩した際には、ケンカも多くなります。
途中、何度も「それなら中学受験なんてやめよう」という話になりました。
経済的問題
さらに、覚悟していたとはいえ、塾にかかる費用も重いものがあります。
4→5→6年と、学年が上がるにつれ、授業時間は増加し、塾代も上がります。
幸い、うちの子どもが通っていた塾は、地方の個人事業だったせいか、いわゆる大手塾よりは安かったとは思いますが、それでも6年次は季節講習込みで80万円程度かかりました。
「2月の勝者」で中学受験は「課金ゲーム」と表現されていましたが、そのとおりだと思います。いかに子どもにお金をかけて、学力向上のための強いアイテムや武器を持たせられるかが親にとっては直面する悩みとなります。
具体的には、季節講習、補講、模擬テスト等々…
加えて、塾での弁当、送迎の負担ものしかかります。
親にとって中学受験期は、子育てで最も苦しい時期なのかもしれません。



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